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奈良美智展「セラミック・ワークス」(2010/06/05)

2010年6月5日。奈良美智展「セラミック・ワークス」に行ってきました。美術というものに対する意識はかなり低いのですが、友だちがギャラリーで働いていて、誘われたので行きました。美術作品は写真が撮れないので、基本的に文字ばっかりです。実際には行って見てください。ってもう終わっちゃってるのかな。どこかで見かけたら、あぁ、あのびゃっきーが言ってたのはこれかな? って思ってもらうとか。そんな方向で。


清澄公園を越えていく。
駅は清澄白河という駅。あまり馴染みのない駅。駅から清澄公園という公園を越えた先に小山登美夫ギャラリーというギャラリーがあります。倉庫ビルの 6F、7Fをギャラリーに改装して使っているとのこと。外観は一般人には入りにくい、ただの倉庫。これは案内なしには分かりづらい。そんな分かりづらいにも関わらず、若い女性客が結構来てました。ギャラリーまではエレベーターで上がりますが、これも搬入搬出用の大型油圧式エレベーター。

今回はタイトルが示す通り、陶器の作品展です。絵も少しはありますが、鉛筆画等です。7F がおそらくメインで、巨大な陶器の女の子作品。6F は陶器の壷への絵付け作品。まず、7F から見て行きます。

7F がメインの陶器の作品群です。信楽焼きだそうです。どれも大きな作品です。たまに本作品のための習作で、小さなものもありますが、基本的には大きい。絵でも、焼き物でも、大きい作品は作るだけでもエライです。それを完成に至らしめる労力たるや、並大抵のものじゃないでしょう。オレ、音楽で組曲作れとか言われても困るもんなぁ。聞けば、どれも大きすぎて、いきなり作ると重さで潰れてしまうそう。下の方から順に作っては乾かし、作っては乾かし、そうやってできているんだとか。何気に見ていたのでは、そんなことは全くわからないし、解説してもらえるのはありがたいです。
7F 入ってすぐのところに顔の壷があります。タイトルはわからないけど「FOR ANYMORE」かな。壷の両側に顔があって、片方が目をあけていて、片方が目をつぶっています。大きさは大人の人間がまるまったぐらい、それよりもちょっと大きい感じかな。
その壷の左手の部屋には巨大な作品が。タイトルはわからないけど「キバ少女」。奈良作品の重要なファクターの一つに「キバ」があると思います。1.5t もあるそうです。あまりに大きいので、頭と胴体は別に作ったそうです。大きさは 2.5m ぐらい。
顔の壷の奥の方の部屋には、頭部の作品が 3つあります。
まず入って右手の作品。タイトルはわからないけど「ターバン」。金の頭部がカラフルな手ぬぐいを巻いています。金の釉薬を塗ってあるとか。手ぬぐいは頭部の造型にちょっと失敗してしまって巻いたとかいう裏情報もあります。大きさは 1mぐらい。
次にこの部屋の奥の作品。タイトルはわからないけど「うつむく森子」。飾ってあった鉛筆画に「森子」って書いてあって、それに似てたんで。「森ガール」ってこと? これは頭部だけじゃなくて、少しだけ胸像になってます。4枚の花びらっポイ、前掛け(襟かな?)をしています。大きさは 1.5m ぐらい。
次に左手の作品。タイトルはわからないけど「銀の頭」。こちらは銀色の作品。こちらはターバンが巻かれていません。頭の造型がうまくいったと思われます。大きさは 1m ぐらい。

次に 6F の絵付け作品を見ていきます。6F は展示スペースが 3つありましたが、真中のスペースが今回の作品展関連のスペース。右手の部屋にも奈良さんの絵はありましたが、常設な気がします。左の部屋は別の方の作品。それでは真中のスペースの絵付け作品を見ていきます。
大小さまざまな焼き物の壷が中央に 10個ほど、端に 1個置いてあって、絵付けがしてあります。壷自体は、別の陶芸家の方が焼いたものだそうです。全体的に壷の形状と絵付けの具合で「バーバパ○」っポイ感じ。あとは書き文字も多いです。英語、日本語はもちろん、フランス語だかドイツ語だかの書き文字もあります。頭良さそう。こういうのってポップアートって言うんだろうと思うんだけど、音楽で考えるとあまり「ポップ」という印象は受けません。どちらかと言えば「パンク」。作品の女の子同様、奈良さん、世の中に対して「キバ」を剥いてます。あと、目立ったのは逆さ卍マーク。バンソウコウも要素の一つかも。立ったまま見ていたのでは読めない書き文字なんかもありますので、しゃがんで壷の下側から見てみると良いでしょう。あと、ちょろっとこの部屋の片隅に、7F の「キバ少女」の習作っポイものが置いてあったり。

その他、絵などもちょっと見ました。頭に船を乗っけている女の子の絵とかありましたけど、中世ヨーロッパのオシャレで、かつらをどんどん大きくしていって、しまいには船を乗っけるなんてのを、ポーラ美術館で見たのですが、それと関係してるのか否やとか思ったり。
鉛筆画もいくつか見ました。
「やぶ睨み」ももちろんですが、「キバ」とか「トゲ」が奈良さんの重要な要素っポイ気がします。モチーフも女の子であり、犬であり、キバを剥く生きもんって感じ。あと、妖怪? っポイのがチョコチョコ出てきます。全体的な印象としては先ほども言いましたが、「パンキッシュ」な感じ。作品が「若い」気がします。たぶん精神的にオレの方が大人なのではないか、そんな感じが作品を見ているとします。ちょろっと見て思っていた奈良さんのイメージとはどうも違いました。

今回はここまで。
こういう機会に恵まれて、ちょっとずつ美術の世界にも溶け込んでいけたら、それは素敵なことかもしれません。

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