レイウーロンの主力はまぎれもなく狼牙関連製品であると思っていたのだが、そうでもない気がしてきた。寝レイと揶揄されても寝続ける勇気が必要かもしれない。しかし「寝る」自体が弱体化しているので、まあテキトーに狼牙でも覚えておくというのも手である。だいたい、寝（かされ）る機会などいくらもあるんだから自分から寝ることはない。
使いどころは中距離。出が割と早く、一歩踏み込むため少し遠い間合いからでも当たる。
ステップ中に潰されそうで使いづらいという人。ステップは攻撃間合いに入るためのもので、隙ではない。一歩普通に前へ出てから技を出すより、ステップ後すぐ技が出る方が潰されないから安心するように。
狼牙関連製品には以下がある。

1. 狼牙揺震撃
2. 狼牙虎蹲山
3. 狼牙蛇突連撃
4. 狼牙二発止め〜連携

上記1.〜4.について一つずつ詳細に解説しよう。

[コマンド]： [6 ☆ RK LP RP LK RK]

巷では「レイは狼牙二発止めで組み立てる」というようなことが言われているが、口車に乗ってはいけない。とりあえず狼牙は出しきってみるのが正解だ。なぜなら、

• 手数が多いので貴重なダメージ源となる
• 四発目がヒットで相手はキリモミで吹っ飛ぶ
• 五発目で2. で紹介する虎蹲山と二択がかかる
• 五発目ヒットで相手は腹を抑えてうずくまる

からである。
四発目が上段なので、そこをしゃがんで反撃される、という意見がある。そこでどうすればよいか。一発目がカウンターで入ったかどうかを見極めてから出しきるかどうか判断する……そんなムチャなことは言わない。それができるなら苦労しないし、こんなページを見る必要はまったくもってない。
ではどうするかだが、別に気にしなくてよい。なぜならあなたはこの技を出しミスったりするからである。出しミスるとどうなるか。3. で紹介する蛇突の一発目とわけのわからない巻暫連脚の一発目が出て、場がシーンとなったりする。これで相手はかなり翻弄されるはずである。

[コマンド]： [6 ☆ RK LP RP LK 2 RK]

上記1. の揺震撃との二択で使い分ける。基本的な特長は1. の揺震撃と同じ。ただ一点だけ、

• 五発目ヒットで相手は転ぶ

が違う。
これも気にせず出しきってしまって構わないのは、上記と同じ理由である。

[コマンド]： [6 ☆ RK LP RP RP RP]

鉄拳４から導入されたこの技。1. 2. で述べてきたようにとてもありがたいものなのだが、積極的に使うのはあまりお勧めできない。なぜか。
これを狙って出せるようになると、1. 2. の暴発が出なくなってきてしまう恐れがある。そうなると自分の意思で使い分けるようにしなくてはならない。初級者はこの技は棄ててもいい。
とはいえ、この技もなかなか有効であるのは確か。なぜかと言うと、

• 四発目後レバー [6] で龍の構えに移行できる
• 五発目後レバー [6] で豹の構えに移行できる
• 四発目後巻暫連脚に移行できる

からである。
そう、この三つ目の巻暫連脚への移行というのが、何を隠そう解説 1. 2. の暴発の正体である。本人は狼牙揺震撃（もしくは虎蹲山）を出しているつもりなので、蛇突に移行してしまった後、手元はキックボタンの方に移動しており、テキトーに押してみたりすると、巻暫連脚一発目が出てしまったりするのである。

[コマンド]： [6 ☆ RK LP 〜]

世の中にはやっぱりどうにもうまい人がいて、狼牙の四発目を確実にしゃがんできたり、返し技をしこんできたりする。そういう場合に、巷でよく言われている「レイは狼牙二発止めで組み立てる」というやつをやる。ただ、どうもこの二発目からの連携がうまくなくなっているような気がする。ヘタなだけだと思うのだが、みんなここらへんは確実に読んできて止めるだけもったいない。初級者はこれは無視するに限る。
一応二発止め後の連携で有効な技をあげておくと、

• 右アッパー（[3 RP]）
• 後掃燕舞（[1 RK RK]）
• 石頭（[4 LP+RP]）
• 刃落（[4 RK]）

などである。
個人的なお奨めは三番目の石頭。出の速い上段攻撃で二発止めを潰しにきた相手に対して、それを潜ってカウンターを食らわせる。

[コマンド]： [6 ☆ RK LP RP 〜]

狼牙は三発止めを見直すべきだと思われる。今や二発よりこっちの方が割り込まれにくい。フレームカウントの問題じゃないのである。狼牙二発は私を含めて大安売りされたためにうまい人にはどうもタイミングが合っているような気がする。そこで三発目を出す。人間の心理として三発くれば次が上段なので、しゃがんでスカしてボコボコにしよう、という誘惑に勝てない。そこで三発でやめておく。すると、相手は四発目を待っているので、次の対応が少し遅れるのである。その後なんでもテキトーに技を出せばよい。
ただし、毎回三発で止めると、相手も呼吸が合ってしまうと思うので、出し切りと混ぜていくこと。

とにかく初心者は狼牙を出しきっていくといいだろう。勝つためのチャンスはとても少ない。出せる時に続けざまに技を出していくことが重要なのである。たまたま１発目がカウンターで入ることだって少なくない。見た目も派手で気分も爽快である。

（※）
コマンドは1P側で表記してある。
表記は下記のとおり。
1〜9：レバーを倒す方向。1：左下 2：下 3：右下 4：左 5：なし 6：右 7：左上 8：上 9：右上。長く倒す場合は太字
☆：ニュートラル
RP：右パンチ
LP：左パンチ
RK：右キック
LK：左キック
+：同時押し