■開幕
・攻撃に徹する
試合が始まったときに何をするか、これはとても重要である。ここで相手にダメージを与えるか与えられるかで、ダメージの2倍の絶対値分差がつくことになる。
それだけに相手も変な攻撃はそうそうしてこない。こちらも何か有効な手段で対抗する必要がある。
とにかくこの講座では防御などは考えない。相手の技についてはっきり予想できないのだから仕方がない。どんな状況においても攻撃を考えざるを得ないのである。
そこでどうするかであるが、
  1. 避け性能のある技を使う
  2. 出の早い攻撃をしかける
の2点が開幕時に取る行動である。
鉄拳5では開幕前に構えに移行できなくなったため、初級者にとっては非常にきつい。より卑屈な闘い方を要求されてしまう。
仕方がないので上記の2点について詳細に解説しようと思うが、その前に注意がある。
ここでは開幕時に相手が近距離にいる場合を想定している。相手が下がって様子をうかがうようならムリにこれらの行動をとらずによい。その場合はこのページは飛ばして次の章(後日掲載)に進んでいただきたい。
1. 避け性能のある技を使う
開幕時に有効な「避け性能」のある技は以下の通りである。
  • 後ろジャンプ鶴翼飛翔脚([[7 LK])
  • 刃落([4 RK])
  • 下がりながらの虚環脚([4 LK LK])
  • 酔連拳([横移動 → RP RP])
  • 石頭([4 LP+RP])
  • 蛇掌拳([横移動 → LP])
を出す。
「後ろジャンプ鶴翼飛翔脚」は今回の鉄拳5において非常に重要な技。開幕時に構えに移行できなくなったため、比較的安全に構えに移行するにはこれがいい。後ろジャンプするため、射程の短い技は当たらず、下段も避けることができる。最初は鶴の構えだが、好きな構えに移行すればよい。
「刃落」は相手の技に合わせてカウンターを狙う感じでよい。こちらのどの辺が相手のどの辺に当たっているのかわからないところが大雑把でよい。「鉄拳2」の準の「竜車蹴り」と似ている技。
「下がりながらの虚環脚」は距離を置きたい時に使う。相手の射程の短い技をスカすと同時に、ついでに技を出しておく。意味合いとしては牽制に近い。一発止めが基本だが、時には手痛い反撃覚悟で、出し切ってみる。と、二発目が相手の足に引っかかることも少なからずある。
「石頭」は相手が出の早い「ワンツー」などで開幕潰しに来た時にそれをもぐってカウンターを食らわせることができる。
「蛇掌拳」と「酔連拳」は横移動の避け性能を活用できるので有効である。ただし、「構え」時ほど横移動避け性能はないと思われるので過信してはいけない。

この他にも「寝スカす」などという選択肢も有効だと思われる。が、血気盛んな相手だと、どうも「寝」途中に普通にヒットするので、開幕近距離で使うにはあまり向いていないように思われる。

意表をついて有効なのが開幕「酔歩(相手のパンチ攻撃に合わせて[6 LK+RK])」で、相手の攻撃を「酔歩」で捌くことができる。が、捌いた後に何をすればいいのかちっともわからない。こちら側が有利らしいのだがとてもそうは思えない。むしろ相手の背向けからの攻撃で確実にこちらが潰されるような気がする。ので、初級者はやめた方が無難である。
2. 出の早い攻撃をしかける
これは、「相手よりも早く攻撃を当ててしまおう」というコンセプトのもとにとる行動である。ここで出す技は
  • ワンツーパンチ([LP RP])
  • 蛇双拳([LP LP])
  • シットジャブ([しゃがみLP])
である。
ただしあまりオススメはしない。「ワンツー」と「蛇双拳」はともに上段攻撃であり、どうも開幕はステップ等で上段をかわされることが多い。つまり「相手よりも早く攻撃を当てようとして手痛い反撃を食らう」というコンセプトとまるで違った結果になることが多い。「シットジャブ」については割と有効な気がするが、開幕で使ったことがないのであくまで机上の空論である。

あと、世の中では「最速倒落肘([9 LP+RP])」などというものがあり、[9] の入力を6フレーム分開幕前に消化し、開幕後5フレームで投げるというすさまじいものである。しかし1フレームとは1秒を60に区切った単位。その6個分を開幕前に入力しておくなどというのはムリ甚だしい。[9] が過ぎればジャンプする。断言しておくと、初級者はジャンプするか技が出ないかのどちらかである。また、出せたとしても普通の「倒落肘」と区別がつかない。大体において開幕でさえいいかげんにしか把握できていないのに、その開幕に合わせて6フレームとは肉眼でノミの性別を見分けろというのに等しいのではないだろうか? つまりやってはいけない。
・まとめ
開幕では「構え」に移行するのが基本で、それ以外に「石頭」あたりを使っていけばいいのではないだろうか。
開幕でダメージを食らったら、ひっくり返すのは初級者にはムリなので、とにかく慎重にいくように。

(※)
コマンドは1P側で表記してある。
表記は下記のとおり。
1〜9:レバーを倒す方向。1:左下 2:下 3:右下 4:左 5:なし 6:右 7:左上 8:上 9:右上。長く倒す場合は太字
☆:ニュートラル
RP:右パンチ
LP:左パンチ
RK:右キック
LK:左キック
+:同時押し